
インスタで著作権違反になるケースが知りたい



自分が好きな音楽や画像を使いたい場合はどうしたらいいの?
さまざまなコンテンツをシェアできるInstagram。利用する上で、著作権への配慮は必要不可欠です。
正確に著作権について知っておかないと、意図せず違反してしまい、アカウント運用に重大な影響を与えてしまう可能性があります。そこで、この記事ではインスタにおける著作権運用について詳しく解説します。
- 著作権とは
- インスタで著作権違反をするリスク
- 著作権違反のパターン
- 著作権違反をしないために気をつけるべきこと
- 著作権違反をしてしまったときに取るべき行動
- 著作権侵害されないためにやるべきこと
- 著作権侵害されたときに取るべき行動
違反してしまった場合と侵害された場合、それぞれ解説するのでぜひ最後までお読みください。



プライベート/ビジネス利用どちらでも知っておくべき超重要事項を基礎から解説しています!
著作権とは?概要をサクッと解説


著作権とは、画像や文章、音楽などの「著作物」を創作した人に自動的に与えられる法律上の権利です。著作権者は自分の作品をコピーしたり公開したりする許可を与える権利を持ちます。
著作物は思想や感情を創作的に表現したもので、形式は以下のようにさまざまです。
- 文章
- 写真
- イラスト
- 動画
- 音楽
オリジナリティがあることが条件で、単なるアイデアは著作物とはなりません。著作権は特別な手続きをせずとも、創作した時点で自動的に発生します。
ただし、引用など、ルールに従って適切に利用する場合は著作物の利用が認められるケースもあります。とはいえ、あくまでも例外であることは覚えておきましょう。



基本的に他人のコンテンツには著作権があると考えておくと安心です。
インスタで著作権違反をすると起こりうる4つのリスク


「インスタで著作権違反するとどうなるの?」という方のために、こちらでは起こりうる4つのリスクについて解説します。
- 該当投稿を削除される
- 程度や頻度によってはアカウントを削除される
- シャドウバンになる
- 法律上の責任を問われる
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. 該当投稿を削除される
インスタで著作権侵害の報告を受けた投稿は、運営側によって削除されることがあります。事前に通知が来るケースもありますが、いきなり削除されることもあるので注意しましょう。
集まったいいねやコメント等も消えてしまうので、投稿にかけた労力が無駄になってしまいます。一度削除されると基本的には復元できないので、投稿する際は著作権に細心の注意を払いましょう。
2. 程度や頻度によってはアカウントを削除される
悪質な著作権侵害を行ったり、繰り返し違反をしたりすると、インスタ側からアカウントの利用停止や削除などのペナルティが課されることがあります。
著作権違反はインスタの利用規約でも禁止されているので、厳しく取り締まられることを覚悟しておくとよいでしょう。
3. シャドウバンになる
シャドウバンとは、アカウントや投稿がユーザーから見えにくくなるよう密かに制限される現象です。アルゴリズム上で冷遇されるため、投稿のエンゲージメントが伸びにくくなります。
ガイドライン違反となる投稿をしている場合、ペナルティとしてシャドウバンになるケースがあります。著作権違反も対象なので、アカウントを育てていくためにも投稿内容がガイドラインに違反していないか気を配りましょう。
4. 法律上の責任を問われる場合がある
権利者の意向によっては、民事・刑事上の法的責任を追求されることがあります。無断転載によって本来得られたはずの利益を奪ったとみなされて、賠償金を請求される可能性もあります。
著作権違反は大きな法的リスクをはらんでいることを知っておきましょう。



今までの運用の苦労が水の泡になってしまうリスクどころか、社会的な制裁を受ける危険性もあるため、著作物の取り扱いには十分注意しましょう。
【厳禁】インスタで著作権侵害になる7つのパターン


具体的にどんな行為がインスタでの著作権侵害に当たるのかを、こちらで確認していきましょう。
- 他の人の投稿写真や動画を無断で投稿する
- インスタ公式以外の音楽を使用する
- 他の人の投稿文章をコピペする
- 埋め込み機能を使う
- テレビや漫画など他人のコンテンツを投稿する
- キャラクターやロゴを勝手に使用する
- 他人の投稿のスクショを無断で使用する
それぞれ詳しく確認していきます。
1. 他の人の投稿写真や動画を無断で投稿する
他のユーザーの写真や動画を勝手に自分の投稿として再利用すると、著作権違反となります。
「少し加工すれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、そもそも他人の著作物を無断で加工することが著作権違反にあたるためNGです。どうしても他人の作品を紹介したい場合は、投稿者に直接DM等で許可を取るか、インスタ公式のシェア機能を適切に活用しましょう。
2. インスタ公式以外の音楽を使用する
投稿やストーリーズでBGMを付ける際に、インスタ公式が提供する音楽ライブラリ以外の楽曲を無断使用すると著作権侵害になります。ライブラリにない曲を独自に編集で付け加えたり、動画に市販の音源を勝手に重ねるのはNGです。
音楽を投稿に使いたいときは、必ずインスタ公式の音楽スタンプ・ライブラリから選ぶようにしましょう。どうしてもライブラリにない楽曲を使いたい場合は、著作権フリーの音源を探すか、権利者から直接許諾を得る必要があります。
インスタにおける効果的な音楽の探し方や使い方などは、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。


3. 他の人の投稿文章をコピペする
投稿のキャプションにも著作権が発生する場合があります。オリジナリティのある表現であれば、たとえ短い文章でも立派な著作物です。
他人の書いた投稿文章をそのままコピー&ペーストして自分の投稿に使用するのは盗用となり、著作権侵害に該当する可能性があります。他人の文章を使いたい場合は、内容をよく理解したうえで自分の言葉に言い換えるようにしましょう。
言い換えても元の表現の独創的な部分が残っていると問題となる可能性もあるので、あまり他人の文章を参考にしすぎないほうが安全です。
4. 埋め込み機能を使う
インスタには、他人の投稿をブログや他のWebサイトに埋め込む機能があります。公式提供の機能ではありますが、使い方によっては著作権侵害になり得ることを覚えておきましょう。
実際に、埋め込み機能を使って著作権違反とみなされたケースもあります。引用のルールを守るか、事前に投稿者の許可を取るのが確実です。
5. テレビや漫画など他人のコンテンツを投稿する
以下のように、放送局や出版社などが権利を持つ著作物を無断で投稿することも著作権違反にあたります。
- テレビ番組
- 映画
- アニメ
- 漫画
アニメのワンシーンを録画してリール動画にアップしたり、漫画の一場面を撮影して投稿したりすることはすべてNGです。どうしても共有したい場合は公式アカウントの投稿をストーリーでシェアするなど、公認の範囲内で楽しみましょう。
6. キャラクターやロゴを勝手に使用する
ディズニーやサンリオなどのキャラクター、企業のロゴマークなどを無断で自分の投稿に使うことも著作権違反にあたります。著作権だけでなく商標権で保護されているものもあり、許可なしでの使用は大きな問題に発展する可能性があります。
投稿に使用したい場合は必ず正式な許可をとりましょう。また、意図しない著作権違反を避けるためにも、写真に写り込んだ商品ロゴやキャラクターは隠したりぼかしたりしておくと安心です。
7. 他人の投稿のスクショを無断で使用する
他人の投稿の画像や動画をそのまま使うことはもちろん、スクリーンショットを無断使用することも著作権侵害に該当します。
他人の投稿を共有したい場合はインスタのリポスト専用アプリを使ったり、ストーリー共有機能を活用したり、公式公認の方法をとりましょう。



知らないうちに著作権違反をしていた、という事態を防ぐためにも、しっかりと把握しておきましょう。
インスタで著作権違反をしないために気をつけるべき3つのポイント


著作権侵害のリスクを避け、安全にインスタを楽しむために意識すべきポイントを解説します。
- オリジナルの素材を使う
- インスタ公式の機能・ライブラリから使う
- 明確に許可をとる
違反を未然に防ぐためにも、最後まで確認してくださいね。
1. オリジナルの素材を使う
もっとも確実な対策は、自分オリジナルのコンテンツだけで投稿を作ることです。自分で撮影した写真や動画、自作の音楽など、自分が著作権を持つ素材を使用すれば基本的に問題ありません。
外部の素材を使う場合は、利用規約やライセンス条件を必ず確認してください。「商用利用不可」「クレジット表記が必要」などの制約を確実に把握しましょう。
また、他サイトの記事内容に触れるときは「○○より引用」と明記し、参考にした資料があれば投稿の末尾に参考文献を記載すると安全です。
2. インスタ公式の機能・ライブラリから使う
インスタが公式に提供している機能やライブラリは、基本的に権利処理がされた上で公開されています。音楽は、ストーリーズやリールで利用できるInstagramの音楽スタンプ/ライブラリを使えば著作権違反にはなりません。
他人の投稿を紹介したい場合も、公式のシェア機能を利用しましょう。投稿の紙飛行機マークからストーリーにシェアしたり、リールのリミックス機能を活用したりするのがおすすめです。


3. 明確に許可をとる
他人のコンテンツをどうしても使いたい場合は、権利者から直接許可をもらうのが確実です。投稿者にDMで事情を説明し、掲載許可を求めましょう。
許可を得る際は以下の点を明確に伝えるとスムーズに話が進みます。
- 使用目的・範囲(何の素材をどう使いたいか)
- 使用期間(常時掲載か期間限定か)
- 加工の可否(編集してもよいか)
- クレジット表記(投稿者名を明記する旨)
やり取りはスクリーンショットやメール保存で証拠を残しておくようにしましょう。許可を得た範囲内で正しく利用し、常に相手の著作物を借りているという意識を持つことが大切です。



細心の注意を払って運用していくのがおすすめです。
インスタで著作権違反をしてしまったときに取るべき行動


インスタから著作権違反を指摘された場合、速やかな対応が求められます。著作権違反は、メールで通知されます。
DMで通知されることはありません。著作権違反を指摘するDMが来た場合は、フィッシング詐欺の可能性が高いので無視してOKです。
「メールも本当に公式からなのか疑わしい」という場合は、以下の方法で見分けられます。
- 設定とアクティビティ
- アカウントセンター
- パスワードとセキュリティ最近のメール


表示されているものが、インスタ公式からのメールです。内容を確認して、自身が取るべき行動を見極めましょう。
1. 投稿を削除・内容を修正する
実際に著作権侵害をしていた場合、該当する投稿をただちに削除または修正してください。メールから違反部分を把握し、削除が必要なのか一部の修正で良いのか、正確に対応することが重要です。
放置しているとInstagram運営側で強制削除されたり、権利者が追加の措置を取ってくる可能性が高まるので、指摘を受けたらすぐに対応するようにしましょう。
2. 異議申し立てをする
メールで著作権違反を指摘されたとしても「正当な引用の範囲だ」「使用許可をもらっている」など、異議がある場合は「異議申し立て」を行えます。
コンテンツが削除された場合に来るメールや、アプリ内の「アカウントステータス」からアクセスできます。異議申し立てをする際には、主張の証拠となる資料があるとスムーズです。



通知が来るとどきっとすると思いますが、冷静に対処していきましょう。
インスタで著作権侵害されないための2つのポイント


インスタ利用には、自身のコンテンツを他人に無断転載されるリスクがつきまといます。自身が持つ著作権を侵害されないための対策を確認していきましょう。
- 無断転載禁止を強調する
- ウォーターマークを入れる
それぞれ詳しく確認していきます。
1. 無断転載禁止を強調する
プロフィール欄に「© 自分のアカウント名 / 無断転載・使用禁止」と書いたり、投稿のキャプションに「※画像の無断使用はお控えください」と書いておくようにしましょう。
法的強制力があるわけではありませんが、万が一無断で使われた場合も、意思表示があれば相手に抗議しやすくなります。「シェアする際はタグ付けしてください」「商用利用はご遠慮ください」など具体的に記載すると、よりトラブル防止に効果的です。
2. ウォーターマークを入れる
画像や動画にはウォーターマークを入れておくのも効果的です。自分のInstagramアカウント名を画像の隅に小さく記載したり「© 2025 YourName」などと入れておきましょう。
ウォーターマークがあれば、仮に他人がその画像を無断転載しても自身の著作物であることが一目瞭然になります。投稿のデザインを妨げない範囲で入れておくと効果的です。



自分のコンテンツを守るために、普段から対策しておくことも重要です。
インスタで著作権侵害されたら取るべき行動を解説


「自分のコンテンツが無断で使用されている」そんなときに取るべき行動について、解説していきます。
- インスタに通報する
- 法的手段を検討する
適切に行動できるよう、最後まで確認してくださいね。
1. インスタに通報する
インスタの専用フォームから報告しましょう。手順は以下のとおりです。
- 該当する投稿の「…」
- 報告する
- 知的財産権の侵害
- ヘルプセンターで報告する
- 「著作権侵害の報告について、詳しくはこちらをご覧ください」
- こちらのフォーム




報告が受理されると、早ければ数時間以内に該当ポストが削除される仕組みです。
2. 法的手段を検討する
インスタ上で通報しても相手がアカウントを変えて繰り返すなど、悪質な場合や被害が深刻な場合は法的措置も視野に入れましょう。著作権に詳しい弁護士に相談し、相手に対して削除要求や損害賠償請求を正式に行うことになります。
多くの場合はInstagramの通報システムで解決となりますが、泣き寝入りしないためのオプションとして覚えておくと安心です。
著作権を守ってインスタを使いこなそう


Instagramを安全に楽しむためには、著作権への配慮が欠かせません。他人の写真や音楽、文章など魅力的なコンテンツが溢れる中で、それらを「勝手に使わない」節度を持つことが大切です。
使わせてもらいたい場合はひと手間かけて許可を取るか、公式機能を活用するようにしてください。また、自分自身のコンテンツも財産です。無断転載されたら泣き寝入りせず、適切に対処して権利を守りましょう。



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